早稲田大学 ICT・ロボット工学拠点

スーパーグローバル大学創成支援(SGU) Waseda Ocean構想
Waseda Goes Global:A Plan to Build a Worldwide Academic Network
that is Open, Dynamic and Diverse

早稲田大学

講演者/Speakers

渡辺 啓太

桐蔭横浜大学 専任講師

ICTやデータを活用したアスリートサポートのアプローチ

トップレベルで活躍するアスリートは高度で専門性の高いスタッフによって支援されており、近年のICTの急速な発展はスポーツ界にも大きな影響を与えている。勝つためにどのように情報を活用できるか、多くのスポーツでさまざまな取り組みが行われている。本講演では、今スポーツ界でなぜスポーツアナリストが求められているのか、ITを活用したスポーツ情報戦略の事例、さらには将来に向けた展望などについて情報提供する。

Biography

「ITをスポーツに活用すること」を志して大学時代に独学でアナリスト活動を開始。在学中に全日本女子バレーボールチームのアナリストに抜擢され、以後10年以上にわたり情報戦略活動を担当し、2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと3度のオリンピックを日本選手団役員として支援。
2010年には世界で初めてiPadを用いた情報分析システムを考案・導入し、32年ぶりとなる世界選手権でのメダル獲得、2012年のロンドンオリンピックでは28年ぶりとなる銅メダル獲得に貢献した。現在もチームディレクターとして日本代表チームの支援を続ける傍ら、2014年からは競技の枠組みを超えたスポーツアナリストの連携強化及び価値向上を目指して日本スポーツアナリスト協会を創設し、代表理事として活動。さらに、海外のスポーツアナリスト育成システムを学び、大学初のスポーツアナリスト育成プログラムの開発や、アナリスト養成キャンプの主催など、後進育成にも注力を続けている。
主な著作は『なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか』(東邦出版2012)、『人はデータでは動かない--心を動かすプレゼン力』(新潮社2014)など。

一般社団法人日本スポーツアナリスト協会代表理事。桐蔭横浜大学Sports Analytics Lab室長。公益財団法人日本バレーボール協会ハイパフォーマンス戦略担当・東京五輪対策プロジェクトリーダー、バレーボール女子日本代表チームディレクター、アスリート委員会主事。公益財団日本オリンピック委員会JOC選手強化本部情報・医・科学専門部会情報・科学サポート部門メンバー。スポーツビジネス産業展アドバイザリーコミッティー委員。