早稲田大学 ICT・ロボット工学拠点

スーパーグローバル大学創成支援(SGU) Waseda Ocean構想
Waseda Goes Global:A Plan to Build a Worldwide Academic Network
that is Open, Dynamic and Diverse

早稲田大学

講演者/Speakers

稲見 昌彦

東京大学先端科学技術研究センター 教授

ディジタルサイボーグ

社会革命は身体の見方を革新してきた。現在起きている情報革命とは、現実社会に対するバーチャル社会の構築と考えるならば、この社会構造の変化に自在に適応できる新たな身体「ディジタルサイボーグ(自在化身体)」を設計し、身体の新しい見方を確立する必要がある。
本講演において、VR、AR、ロボット工学に基づくディジタルサイボーグ構築のための身体性編集に関すし議論する。そして人機一体の新たなスポーツ「超人スポーツ」の取り組みを紹介する。2020年のオリンピック・パラリンピックの本拠地である東京で、スポーツの得意不得意、年齢、障害の有無にかかわらずスポーツにチャレンジしたい人は誰でも楽しむことができるスポーツの未来を創造するする取り組みについて紹介したい。

Biography

博士(工学)。東京大学助手、電気通信大学講師・助教授・教授、マサチューセッツ工科大学コンピューター科学・人工知能研究所客員科学者、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授等を経て2016年より現職。自在化技術、Augmented Human、エンタテインメント工学に興味を持つ。光学迷彩、触覚拡張装置、動体視力増強装置など、人の感覚・知覚に関わるデバイスを各種開発。米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞などを受賞。超人スポーツ協会発起人・共同代表。VRコンソーシアム理事。著書に『スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える』(NHK出版新書)。