ICT・ロボット
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Frontier of Embodiment Informatics:
ICT and Robotics

スーパーグローバル大学創成支援(SGU) Waseda Ocean構想Waseda Goes Global: A Plan to Build a Worldwide Academic Network
that is Open, Dynamic and Diverse

大西 直(Tadashi ONISHI)

顔写真 派遣期間 平成29年9月~平成29年12月
派遣先大学 ミシガン大学
派遣先国・地域名 アメリカ合衆国・ミシガン州

派遣プログラムの内容について

ミシガン大学内にあるProf. Kayvanの研究室の共同研究先であるDENSO International America R&D Labにおいて、深層学習を用いたドライバーの状態推定に関する研究を行いました。具体的には、ドライバーの顔画像と口画像を組み合わせて学習することにより、通常 (stillness)、あくびをする (yawning)、話す or 笑う (talking/laughing) の3状態推定の精度を向上させることを目標としました。第1ステップとして、口画像から3状態を推定するのに最適なネットワークを探索しました。第2ステップとして、そのネットワークを用いて、入力として顔画像、口画像、顔画像+口画像の3つを比較することにより、どのケースが最も良い精度が出るかを比較しました。

学習成果について

第1ステップにおいては、3次元の畳み込みニューラルネットワーク(CNN3D)を用いた場合、2次元の畳み込みニューラルネットワークを用いた場合よりも精度が約5%上がることがわかりました(70.3%->75.6%)。そして、CNN3Dに工夫を加える(層数を増やす、勾配にノイズを加える等) により、さらに精度を上げることができました (75.6%->77.9%)。 その後、学習データの種類を増やすことにより精度が向上することを確かめました (81.3%)。第2ステップにおいては、口画像のみを入力とした場合が1番精度が良くなる。という結果が得られました。

海外での経験について

今回の留学ではSGUに多大な支援を頂いたため、普段の生活には苦労することはありませんでした。アメリカは外食が高い、多い、あまり美味しくないということで開始1週間で自炊をすることを決めました。留学先のアナーバーは街全体が大学に関する要素で構成されていました(至る所で大学のMのマークを見ました)。全米最大である11万人収容のスタジアムを所有しており、週末に大学対抗のアメフトの試合があると街全体がお祭りムードとなっており、その雰囲気を味わうことができました。日本人がほぼいない、そしてアドバイスがあまり得られない環境の中で苦労することが多々ありましたが、自分で考えて課題を解決する力を身につけることが出来ました。また、週に1度の留学生向けの英会話サークルに参加し、語学力の向上に取り組みました。

今後の進路への影響について

今回の留学を通じて、海外に拠点を持つ日本企業に入り英語が話せるスキルを持った人間になりたいと思うようになりました。英語の語彙力が足りないことにより、伝えたいことを完全に伝えられないという苦しみを何度も味わったので、語学力を維持できるように英語の勉強は続けようと思います。また、日本で行なっているものとは異なる研究を行ったことにより、将来やりたい仕事の視野を広げることが出来ました。

その他

滞在先のアナーバーでは外国人、特に中国人は多く見ましたが、同世代の日本人はほとんど見ませんでした。その中で生活することはとても大変なことでしたが、非常に貴重な経験となりました。SGUのような支援制度が広がり、より多くの日本人が留学できる環境が作られることを願っています。