早稲田大学 ICT・ロボット工学拠点

スーパーグローバル大学創成支援(SGU) Waseda Ocean構想
Waseda Goes Global:A Plan to Build a Worldwide Academic Network
that is Open, Dynamic and Diverse

早稲田大学

海外派遣学生/Student

野沢 綸佐 Tsukasa NOZAWA

派遣期間
平成29年12月~平成30年3月
派遣先大学
Drexel University
派遣先国・地域名
アメリカ・フィラデルフィア

派遣プログラムの内容について

本プログラムでは、約3ヶ月間、米国フィラデルフィアにあるDrexel Universityにて、西野恒氏(現京都大学)の下、画像からの物理的特性の推定に関する研究に従事した。

学習成果について

本プログラムでは人間の目と同様な知覚を機械に再現することを目的とするコンピュータビジョン分野の研究を行った。人間はあるシーンを目で見ただけである程度情報(何が写っている?材質は?どのぐらい硬い?どんなライティング環境?三次元的にどんな形?など)を予測可能であるが、機械に同様なことを理解することは難しい。よって近年盛んに研究されている。本プログラムでお世話になった研究グループでは、特に材質、ライティング環境の推定を行う研究が盛んであったためその分野の研究に従事させていただいた。早稲田で所属している日本の研究室では個人で研究を進めることが多かったが、すでにトップ会議のペーパーをいくつも持っているような研究グループではチームで共同で短期間で非常に早いペースで研究を行っており、とてもいい経験を行うことができました。今回投稿までは至ることができなかったが、今後この経験を生かしトップ会議へ投稿を行いたい。

海外での経験について

私は昨年も同じプログラムを用いて同研究グループに参加していたことからさほど不安はなかった(寒さだけが心配)。特に、所属ラボの先生や研究メンバーの手厚い支援のおかげで何不自由なく過ごすことができた。また、日本と異なり多種多様の国籍の学生が学び合うアメリカでの生活ではとても多くの刺激を得ることができたと感じている。唯一不安に思っていたことは自分の語学力であるが、昨年度の経験もあり何不自由なくやり過ごすことができたと思っている。まだ自信を持って「英語をペラペラに話せる!」とは胸を張って言えないが、今後の自分の自信につながったと思う。また、本プログラムとは一切関係ないがアメリカ最大のスポーツイベントであるスーパーボールに地元チーム(NFL Philadelphia Eagles)が進出し日本とは比較できないほどの盛り上がりを経験したり、本場のクリスマスパーティーを経験したりと、そういったアメリカの醍醐味も経験することができとても良かった。(滞在地は全米でも屈指の治安の悪さを誇る地域であった為そういう意味でのスリリングな経験もまた楽しかったです。)

今後の進路への影響について

自分自身昨年度の同プログラムの経験から、就職ではなく進学を決意し今勉学に励んでいる。今回の経験でもその気持ちが増大し、より一層努力していこうという気持ちがより一層強くなった。よって今回のプログラムでは、残り約3年間の博士課程の研究生活のためにとても良い影響を受けることができたと感じている。これからもこの経験を糧にステップアップしていきたい。

その他

昨年度に引き続き、SGUプログラムに支援していただきとても感謝している。昨年度も同様な感謝を述べたが、この支援のおかげで本当に何不自由なく勉学に励むことができた。今回の留学が、自分の今後の人生選択に大きな影響を与えてくれたことは間違いなく、池田さんをはじめSGUの方々には感謝をしてもしきれません。同様な経験を後輩たちが引き続き積めるためにも、今後もこういったサポート、プログラムが存続していくことを祈っています。