早稲田大学 ICT・ロボット工学拠点

スーパーグローバル大学創成支援(SGU) Waseda Ocean構想
Waseda Goes Global:A Plan to Build a Worldwide Academic Network
that is Open, Dynamic and Diverse

早稲田大学

海外派遣学生/Student

黄 平 Ping HUANG

派遣期間
平成30年10月~平成31年1月
派遣先大学
The University of Sheffield
派遣先国・地域名
イギリス・シェフィールド

派遣プログラムの内容について

The University of Sheffield,Department of Automatic Control and System Engineering,Dr. Dana研究室にて3ヵ月間の研究留学を行った。留学期間中、コイルに電流を流し、生じる磁場の制御でロボットを動かす“折紙ロボット”のプロジェクトに関わっていた。研究グループ中では、主にファブリケーションプロセスを担当し、生体適合性を有するアガロースとエラストマーに磁性粒子を含有させることによって、従来のネオ磁石を付けて制御したロボットが生体適合性有する磁性材料を使用することによって、人体に与える害を少なくすることを目指した。

学習成果について

今回の留学先にて、実際に外部磁場の制御で磁性体を動かす方法に触れ合うことができ、磁性体と磁場制御に関する知識はもちろん、材料自体に磁性体粒子を含有させることに関するノウハウも得られることができた。今後、自分の研究においては、電場で金属粒子をトラップする方法以外にも、磁力でトラップする方法も視野に入れて修士課程の研究に臨む計画である。語学力に関しては、イギリスで3ヵ月間の生活を終えて、日常会話はもちろん、学術英語に関しても相当向上できたと思う。

海外での経験について

ホームステイ先の生活とバックグラウンドが異なる研究室メンバーとの交流を進めることによって、異文化の体験や考え方の違いを認識させるきっかけになった。最も印象的だったのは、仕事以外の日常茶飯なことに関しても、他人と議論し合う姿勢である。議論をすることで、自分が正しいであることを証明するのではなく、自分の意見を他人に伝えることによって、お互いの考えを知ってもらい、そこで信頼関係を築くことであった。そこで、イギリスの働き文化においては、仕事する上で自分の意見を積極的に述べて他人と信頼関係を築くのが大事であると感じた。

今後の進路への影響について

今回のイギリス留学と今までの日本での留学を通じて、3か国間の働き方と物事に対する考え方の違いを認識した。それぞれの国はその国の特徴があって、将来、自分のキャリア道を歩く過程において、各国の働き方の強みとその特徴を活かし、グローバル舞台で活躍する人になりたいという気持ちが更に強くなった。