ICT・ロボット
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Frontier of Embodiment Informatics:
ICT and Robotics

スーパーグローバル大学創成支援(SGU) Waseda Ocean構想Waseda Goes Global: A Plan to Build a Worldwide Academic Network
that is Open, Dynamic and Diverse

岡村 尚美(Naomi OKAMURA)

顔写真 派遣期間 平成30年2月~平成30年3月
派遣先大学 Loughborough University
派遣先国・地域名 イギリス・ラフバラー

派遣プログラムの内容について

約1ヶ月間、イングランド中部にあるLoughborough Univeristyに滞在し、筋肉の特性計測に関する研究に従事した。博士論文のテーマとして取り組んでいる、ストレッチをした時の筋肉の緩み方をウェアラブルセンシングする手法に関して、モデリングと検証実験のデータ解析を行った。

学習成果について

Loughborough UniveristyはQSランキングのSports-related Subjectの分野で2年連続世界1位となった大学であり、学部を超えてスポーツ健康科学への取り組みが盛んである。私自身も、デバイス開発の点では自身の専門に近い電子・機械工学系のWearable BioRobotics Research Group、臨床応用の点ではスポーツ健康科学系のBiomechanics & Motor Control Research Groupの2人のSupervisorの下で研究を進めた。他の専攻でも博士課程の学生には分野横断的に複数の指導教員が付くことが珍しくなく、融合要素の強い研究を手厚い指導のもと実施できる印象だった。工学系の論文として計測デバイスをどう評価すべきかを考えるとともに、生理学的な知見に基づく現象の解釈を議論できたのは有意義であった。早稲田のスポーツ科学研究科との共同研究も以前経験しているが、徒歩で移動できる同キャンパス内で複数分野の研究相談できる環境は恵まれていると思った。

海外での経験について

欧州出身の友人によく聞かれた質問は「日本人はみんな働きすぎなのか。疲弊するほど働くことが評価されるのは本当なのか」と「寿司用の魚のさばき方と美味しい魚の選び方」だった。イギリスでは夜9時以降に研究室にいることはまずなく、皆夕方から自身の時間を楽しんでいた。滞在中に、年金削減問題に対する教職員の2週間に及ぶストライキがあったのも、日本ではありえない経験だった。

私も、午後5時以降は研究をしない生活スタイルを貫き、スポーツをしたり友達と団欒する時間を毎日作るようにした。Loughborough UniversityではMyLifeStyleと呼ばれるボランティア運営のスポーツ・フィットネスプログラムがあり、毎日午後5時から9時まで約1時間ずついろんなスポーツを体験できる。ネットボールやクリケットなど日本ではマイナーなスポーツも体験でき、以前から興味のあったスポーツの発達やPublic Physical Activityのあり方を考える機会にもなった。

他にも、学内でイースターエッグハントをしたり、日本人会主催でジブリ映画を観る会や日本の鬼ごっこで遊ぶ会などを開催したりして、文化交流もできた。

今後の進路への影響について

多少文化の差はあれど、海外でも生活できるという実感が持てた。イギリスは多民族国家であり、文化圏の違いや人種の違いによる体質や感性の違いに関する研究が多く実施されているところが特徴であると思った。将来は健康医療機器の研究開発者になりたいと思っているが、今回の留学で作れたコネクションも利用して、様々な国や地域に応じた製品開発に取り組んでみたい。

その他

今回、派遣の機会をいただけて感謝しております。約1ヶ月という短い時間でしたが、自身の研究に留まらず新しい経験ができました。もちろん目的を持って研究留学することは大切ですが、とりあえず海外に出ることで発見できることはたくさんあるので、若手研究者の皆さんにはぜひ気軽に派遣プログラムに挑戦してみてほしいと思っています。