早稲田大学 ICT・ロボット工学拠点

スーパーグローバル大学創成支援(SGU) Waseda Ocean構想
Waseda Goes Global:A Plan to Build a Worldwide Academic Network
that is Open, Dynamic and Diverse

早稲田大学

海外派遣学生/Student

高井良 柾紀 Masanori TAKAIRA

派遣期間
平成30年4月~平成30年7月
派遣先大学
University of Utah
派遣先国・地域名
アメリカ・ソルトレイクシティ

派遣プログラムの内容について

スーパーグローバル大学創成支援(SGU)のプログラムにより、アメリカソルトレイクシティのUniversity of Utahへ3ヶ月間の短期留学をさせていただきました。Department of Pharmaceutics & Pharmaceutical ChemistryのProf. Okanoの研究室に受け入れていただき、現地の学生やポスドクの方とコミュニケーションをとりながら研究を進めました。

学習成果について

留学先であるUniversity of Utahにおいて、再生医療の一つである細胞シート工学の技術を用いて積層化軟骨細胞シートの作製を行いました。日本での研究では軟骨細胞を扱ったことがなかったため、Prof. Okanoや現地のポスドクの方々の指導のもと研究を進めました。今回、遠心機を使用することで短時間での高充填の軟骨細胞シートの積層化に成功しました。この手法は他の細胞への応用も可能であると考えられ、今後医療現場での使用が実現し一人でも多くのQOLが上がればと考えております。

海外での経験について

これまでに旅行で海外に渡航する機会はありましたが、今回のような長期間の海外滞在は初めての経験でした。ユタ州ソルトレイクシティはアメリカの中でも非常に治安の良い場所であり、自然環境や気候も日本と似ていて過ごしやすい場所でした。airbnbで予約した宿泊先はキッチンや風呂場が共有であり、最初は他国の人々との文化の違いに戸惑うこともありましたが、拙い英語でコミュニケーションをとっていくうちに徐々に順応していきました。週末はラボの学生とキャンプに出掛けたり、マンハッタンやサンフランシスコに旅行に行ったりしてアメリカの文化を満喫しました。

今後の進路への影響について

今回の短期留学を通じて、将来海外で働きたい願望が強まりました。留学中は言いたいことを英語で言うことができずもどかしくなることが何度もあり、これまで以上に英語を学ぶ必要があると感じました。英語をより学ぶことによって伝えたいことを伝えられるようになるだけでなく、相手と親しみを持って関わっていくことができるようになると思います。英語スキルをこれまで以上に伸ばし、大学院生の間に時間を確保してもう一度留学したいです。海外のレベルの高い人々から刺激を受け、さらに自分を高めていきたいと考えております。

その他

今回、SGUの留学支援制度で留学費を支弁していただき誠に感謝しております。留学担当者の池田さんからは宿泊先決定の際のアドバイスや海外生活で役立つ小ネタを教えていただき、大きな助けになりました。また、金銭面での補助のおかげで、安定した留学生活を送ることができました。留学は言語や生活を現地のやり方に合わせながら、その中で自分の目的を成し遂げることになるのでとても大変でした。しかし、そんな環境に身を置くことで勉強面にとどまらず様々な面で成長できることを身を以て実感しました。