早稲田大学 ICT・ロボット工学拠点

スーパーグローバル大学創成支援(SGU) Waseda Ocean構想
Waseda Goes Global:A Plan to Build a Worldwide Academic Network
that is Open, Dynamic and Diverse

早稲田大学

海外派遣学生/Student

野尻 晃宏 Akihiro NOJIRI

派遣期間
平成29年8月~平成29年11月
派遣先大学
Singapore University of Technology and Design
派遣先国・地域名
シンガポール

派遣プログラムの内容について

Singapore University of Technology and Designにおいて、Micro fludicsおよびSoft robotの研究を行っているProf. Hashimotoの元でShape Memory Polymer(SMP)という形状を記憶できるポリマーを用いた研究を行った。私が用いたSMPは形状が変化しても熱をかけることにより元の形状に戻るものである。従来、SMPを温める場合、炉や水槽にはった温水などでサンプル全体を温めるか電気回路などのジュール熱を用いて温めていた。しかしながら、サンプル全体を温めると局所的にSMPを温めることができない。一方、ジュール熱で温めると電気回路の作成プロセスが必要となる。そこでSMPを局所的に温めることができ、また回路など加熱部の作製が別途に必要ない設計を3DプリンタでSMPをプリントすることにより目指した。

学習成果について

研究室では毎週1度先生との個人面談と、研究室全体での進捗報告会があります。英語のプレゼンはするのも聴くのも初めての体験であり、最初の頃は他の人が何を話しているか全く聞き取ることができませんでした。3ヶ月の学習により、先生との個人面談では自分の意見を述べることもできるようになり、またプレゼンでは何を話しているかしっかりと聞き取れるようになりました。しかしながら、理解する速度は遅く、ディスカッションに割って入るようなことはまだできていないので今後の目標としたいと思います。 研究では、3Dプリンタ由来の問題点、また実際にSMPを動作させたときの問題点などを解決しつつ、目標であったSMPを作製することができた。今回の派遣期間中の研究内容で、Communicationを投稿する予定である。

海外での経験について

シンガポールは様々な国の人が滞在しているため、文化も、英語のアクセントも様々でした。そのため、英語のリスニングではとても苦労しましたが、一方で慣れるためのいい経験にもなりました。またシェアハウスをしながら生活をしていたため、他国の人との文化にも触れることのできるいい経験もできました。 研究室には海外から仕事としてシンガポールに来ている人がほとんどで、現地の人とコミュニケーションをとることが多くありませんでした。そこで現地の人が属しているコミュニティに参加し、友達を作りました。彼らと一緒にローカルフードや、海外の人が知らない観光名所など現地の人ならではの体験をすることができました。

今後の進路への影響について

海外派遣以前は日本企業に就職した後に出張などで海外に行くことをあるだろうと考え、英語力の向上及び、海外を経験しておきたいくらいに考えていました。しかしながらシンガポールでの生活を通して、海外で長期滞在できる仕事に就きたいと思うようになりました。というのもシンガポールで働く日本人の方と話す機会が何度もありその中で海外で働く楽しさや、やりがいを感じ、また様々な文化を体験することにより、他国の良さがわかることはもちろん日本の良さを再認識することができたためです。なので、海外に長期滞在が出来て、さらに日本の良さを海外に広められるような仕事に就きたいと思うようになりました。